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by  篠原設計室  一級建築士事務所
篠原設計室は、墨田区・京島の細い路地に面する設計事務所です
このまちで暮らし、デザイン活動をする日々の中
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目白で所用があり、天気がいいので高田馬場まで歩いてみる。

学習院大学脇の坂を下り、新目白通りを越えると神田川。

その先の坂を上ると早稲田通りにぶつかり駅へ。


学生時代に『アースダイバー』という本を読みました。

なかなか“くせ”のある内容でしたが、発想が興味深かったのを覚えています。

縄文地図を見ると新宿、上野、澁谷、新橋、早稲田など、その場所の文化・発展が、その土地の性質にによって無意識のうちに誘導されていることがわかってくる、とのこと。

要するに縄文時代に高台だった部分と海に沈んでいた部分。
その二つだけでも文化的な発展に違いが見えてくるということ。

京島は後者で、人間と路地・住居の関係を中心に成熟したまちですが、その路地はどこまでも平面的です。

その路地に単純に坂を挿入したらどうなるでしょうか。

平面的な複雑さの上、立体的な面白さが加わり面白そうです。
放課後に路地を走り回る小学生達が、嬉しそうに駆け上がるのが目に浮かびます。

しかし、この本にうたわれているように、坂の上と下で文化の違いができてくるでしょう。

やはり京島の魅力の一つは平面的であるのと同時に、並列化された生活・文化だと思います。

そこには家族的な繋がりが生まれ、ある種平等なコミュニティが育まれているのです。

このことは京島の歴史、そしてこれからのまちづくりにとって、絶対に失くしてはならない文化なのです。

坂を下り、川を越え、坂を上りながら考えた事でした。
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