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by  篠原設計室  一級建築士事務所
篠原設計室は、墨田区・京島の細い路地に面する設計事務所です
このまちで暮らし、デザイン活動をする日々の中
感じたこと、考えたことをつづっています
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本日も快晴。

ムサシは今日も気まぐれに、涼しい場所でお昼寝でした。
090416-musashi.jpg彼の実家のお向かいさん宅のアルコーブにて…











090415-Western-Metal-Supply.jpg
Western Metal Supply Company Building
画像:Wikipedia
ぺトコ・パークのWestern Metal Supply Company Buildingに打ち込まれた内川のホームランを良く覚えています。

球場を建設する際解体予定だったこの建物は、今ではその角がレフトポールの役割を担い、この球場のシンボルとなっている。

メジャーリーグの球場は特異な形状をしているものが多い。

旧ヤンキー・スタジアムのライトの狭さ
フェンウェイ・パークのグリーンモンスター
パシフィック・ベルパークにおけるスプラッシュ・ヒット

日本人の気質上、スポーツが行なわれるフィールドでこのような形状は考えられません。

これらは建設当時の敷地条件によるものが多く、日本であればまずそのような敷地は選ばれないし、そこしか無いにしても根気強く交渉を重ね、十分な土地を確保するでしょう。

しかしなぜでしょう、メジャーリーグのそれらの球場はまちに馴染み、そこで地元のファンたちが思い思いの声を発し、気に入らない試合ならさっさと帰ってしまう。
まるで生活の一部のように球場に足を運んでいる印象を受けます。

京島から東京ドームまで遠くはありません。
ですが、そこそこのジャイアンツファンである私も、野球観戦といえばそれなりに予定を立てないと足を運べません。


小さな頃、公園で野球をする時レフトとライトの距離は全然違っていた。
人数が少なければ三角ベースにした。
いきなり誰かの兄貴が来て、虫の居所が悪いのか強烈なライナーを続けざまに放って帰って行った。

日本の野球少年のフィールドと、プロ野球選手の球場には大きな違いがある。
しかし、メジャーリーグの球場は野球少年のフィールドの延長上にあるように思える。

そこにはまずそのチームの“まち”があり、えらそうに球場があるのではなく、皆が集まる公園の中の、そのあるスペースでスター達が野球をやっているのである。
そうすればそのカタチはただの偶然であり、誰かの兄貴が『こっち側狭いから壁高くしよう』と言ったのだろう。

だから彼らはその場を“BALL PARK”と呼ぶ。


こういった考え方は建築を考える上でも重要であり、とくに成熟した都市であればあるほど、そのあり方には注意を払わねばならない。

結果、建築という“PARK”ができたら、それは一つの成功であろう。
090413-musashi-1.jpg
寝ぼけているので小さな目がさらに小さく…
 
商店街のクリーニング屋さんが飼っているネコ、もとは野良だったそうです。

暖かくなるといつも路地の真ん中で寝ています。

私は勝手に名前を付けて可愛がっていました。

先日、いつものようにかまっていると、
「ムサシがどうかしましたか」
と歯医者さんから出てきた上品なおばさま。

私は気になっていた首もとの傷について尋ねてみた。

発情期のこの時期、道いっぱいに血と毛を散乱させるほどのケンカをしてしまったらしい。
そのときの傷で、病院で縫ってもらったそうです。

去勢手術も併せて行い、その費用は近所の皆さんで出し合ったとのこと。
(ちなみに野良ネコのままであれば、区が費用の半分を助成)

聞けばあちこちの家で寝かせてもらっているようで、
「地域ネコみたいなもんだから、これからも可愛がってね」

おそらく猫好きな方や、動物愛護の観点からNPOなどを立ち上げ、地域猫を管理していくことはあることだろう。
ルールを決め、定期的に集まり、報告や苦情に対する対応などを検討する。

しかしここの場合、そんな堅苦しいものではなく、クリーニング屋さんの下の子を家で遊ばせ、遅くなったから「今日はウチに泊まらせるから」という感じであろう。
冬の寒い夜にバイクカバーの下にもぐりこんで、ブルブル震えていたのも見たことがある。

このユルイ感じがなんともアットホームで、まさにここに住んでいるネコ(住みついているではなく)、という感じがするのです。

私も地域の一人として本名のムサシと呼ぼう。
(地域ネコならバラバラの呼び名の方が整合性があるようにも思うが…)

090413-musashi-2.jpg今日は機嫌が悪くないようで触らせてくれました。
ココを触るとアゴがグイ~っと出てきます。
どうしてもグイ~っと出てしまうようです。
気持ちよさそう…






090412-yasou.jpg

5:30に起きて隣の空地の草取りをすると、一株の野草が綺麗な花を咲かせていました。

京島には老朽化した家屋が取り壊され、その小さな空地がそのまま放置されているケースがよく見かけられます。
放っておけば雑草とポイ捨てのゴミで荒れていきます。

隣の空地の場合、ウチと反対隣の老夫婦との間で、どちらともなく気が付いたら草取りを行なっています。
その都度感謝し合い、缶ビールをもらったり、地元のお土産をわたしたりしています。

私たちのような若い夫婦と、長年そこに住んでいる老夫婦とが簡単にこんな関係になれるのも、このまちの大きな魅力の一つです。

この後、road bikeで一時間ほど走る予定だったのですが、思いのほか腰にきてしまったのでやめておきました。

私の愛車のご紹介は、もうしばらくお待ちください。

090412-yaezakura.jpg近くの歯医者さんの八重桜が見ごろでした。
八重桜の、このボテッとした感じが気持ちいいです。
各家々で四季折々、様々な植物が花や実を付けます。





 

以前在籍していた南青山の事務所の方へ、仕事の打合せに行ってきました。

みゆき通りを一本入った静かな住宅街にある事務所。
たまにうるさいのは防衛省のヘリコプター。

憧れの事務所です。

その帰りに先日オープンした『Ao<アオ>』に行ってきました。

246沿いのメインエントランスから入り、エスカレーターを上がっていくと、徐々に開放感が大きくなってきます。
これは低層部分の北東側が大胆にセットバックしているため、上に行くにつれて外部が近づいてきているからです。
商業ビルのテナント部分は、効率を優先し閉鎖的で画一的なプランが多いですが、このビルでは日照権の問題を解決しながら面白い計画になっていると思います。

テラスに出ると気持ちいい風が吹き渡り、246側からは想像できない風景を見せてくれました。
090410-Ao-1.jpg■作品名:Ao<アオ>
■所在地:東京都港区北青山3-11-7
■主要用途:テナント オフィスビル
■設計:日本設計













090410-Ao-2.jpgそれにしても今日はいい天気だった…
















090410-Ao-3.jpgメインエントランスから入って4階のテラスに出るのがオススメです。設計の意図がよく表れていると思います。
TOD'Sビルは近くで見るのもいいですが、ここから見てもいい雰囲気です。






京島のまちを歩いていると、手押しポンプに出会うことがあります。
私が今までに見つけただけでも、8ヶ所(2・3丁目)ほどありました。

古い木造住宅が密集する京島では住民の防災意識が高く、その周辺が防災の拠点となっています。

ポンプは雨水を利用しており、普段は打ち水や庭木のために活用されています。

そこには小さなベンチと桜が配されていて、お年寄りが休憩したり、子供が走り回ったり、コミュニティの場にもなっています。

京島の住民にとって、水は安心を与えてくれるものであり、関わりが深いのです。
090408-takarasakura.jpg1ヶ所、吐水口の部分にホースのジョイントが設置されているポンプがあります。そのポンプを押してみると水の勢いに焦らされると共に、とても笑わせてくれます。
京島に訪れる際は、ぜひ探してみてください。




※写真のポンプではありません。

090406-sketch.jpg

デザインを進めていく中で、多くの道具を使います。

ドローイングや模型制作に使う道具は数知れず、CADを使うにしてもOSやソフトなど、様々なツールを選んで作業を進めます。

その中で自分に合った道具を見つけ出すことは非常に大切です。

私はスケッチを描く際、ボールペンを用いることが多いのですが、何年も愛用しているのが『ユニボール シグノ 極細シリーズ』の0.38㎜です。

色が鮮明でノリがよく、スケッチブックやトレーシングペーパーとの相性も良いです。
詰まりはほとんど無く、ラバーグリップも快適です。
一番気に入っている点は、適度なゴロゴロ感というか、ボールがまわっている感じと、紙の僅かな凹凸を指先に伝えてくれるところです。
そのせいか紙面に線を乗せていっている感じが強く、「描いている」という感覚に浸らせてくれます。

ボールペン一つをとってみても、世の中にこれだけ多くの種類がある中で、「自分に合っている」と思えるものに出会えたことは、それだけで幸せです。
ちょっとメモを取るだけでも、これを使うだけでとても気持ちがいいのです。

建築についても、同じことが考えられます。

ここに座っているとき、この階段をおりているとき、ここで食事をしているとき…
そんな何気ない生活の動作の中で、一時でもこの空間は「自分に合っている」「気持ちいい」と感じてもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。

これからも道具は大切にし、自分に合ったものを選んでいこうと思っています。

実は軽度の文房具オタクです。

皆さん愛用の道具がありましたら、ぜひご紹介ください。

090405-sakura.jpg

早起きをして3年ぶりに千鳥ヶ淵へ桜を見に行ってきました。

千鳥ヶ淵へ花見に行くときは、たいていボートに乗ります。

早起きをするのは、開場前のボート乗り場に並ぶため。

水面に向かって枝を伸ばす桜を間近に見るのもいいものですよ。

ここの桜は一本一本が大振りなのでとても迫力があります。

その桜並木を見下ろす『イタリア文化会館ビル』

竣工当時、この特徴的な外観がまわりの景観に与える影響について、多くのメディアに取り上げられていました。

3年前といえばまさにその只中であり、はじめて見たときの印象を良く覚えている。

確かに目を引かれる外観ではあるが、報道されているほどのビビットな“あか”の印象は薄く、むしろガラス面の放つ緑色と相まって、深く上品な印象が残っている。
人それぞれ感じ方は違うが、あれほど騒ぎ立てられるほどの違和感は感じなかった。

3年が経ち、天気のせいもあってか、その赤色の深みは増したように思えました。

画像や図面・模型など、いわゆる資料から受ける印象と、実際その場で感じる雰囲気。それらが当然のことながら大きく違うということを痛感させられた経験でした。
(…であれば今は楳図かずお邸を確認するべきか…)
090405-iic-tokyo.jpg■作品名:イタリア文化会館ビル
■所在地:東京都千代田区九段南2-1-30
■主要用途:文化会館 事務所 住宅 車庫
■設計:KAJIMA DESIGN
     ガエ・アウレンティ(コンセプチュアル・デザイン)






090405-mokuren.jpgモクレンとレッドロビンごしに…












090405-tsubaki.jpg帰りの道すがら、九段会館の前にツバキを見つけました。
その花弁の幾何学的な模様のひろがりに、連れの存在を忘れて見入ってしまいました。








路地を曲がると少女が楽しそうにキャンバスをひろげていた。

   “スカートをはいた女の子は、カゴバッグを片手にまちに出掛ける
     大好きなお店をいっぱいのぞいて、そのあと
     アイスクリームをほおばる、さらに
      (つぎはどこにいこうかな・・・)

     お気に入りをみつけて
      「みてみて・・・

彼女のイメージはこのまちに無数に広がる路地の末端にまで広がる。

このまちの中では、毎日色々な出来事が起こっています。
このことは建築を考える上で非常に刺激的です。

そんな生活の中での出来事や、感じたこと、考えたことをつづっていきたいと思います。
 

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誕生日:
1978/10/19
職業:
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