by 篠原設計室 一級建築士事務所
篠原設計室は、墨田区・京島の細い路地に面する設計事務所です
このまちで暮らし、デザイン活動をする日々の中
感じたこと、考えたことをつづっています
篠原設計室は、墨田区・京島の細い路地に面する設計事務所です
このまちで暮らし、デザイン活動をする日々の中
感じたこと、考えたことをつづっています
今年の終りに、長年愛用していた腕時計が壊れてしまいました。
10:19(誕生日)をさして…。
安物のシーマスターですが(しかも物々交換で友人からゲット)、何度か修理をしながら大事に使ってきました。
今年の夏にはプールに浸かり、最近では塵だらけの各現場にと、かなりハードに連れ回し、よく見ると傷だらけです。
12月に入り、故障のためパソコンを急遽買い替え、FAXの調子が悪くなり、事務所の電話の転送不具合で携帯が鳴りっぱなし。
色々なトラブルの中、あっという間に30日が過ぎ、そして最後に腕時計の故障…。
今年を思い返してみると、上半期は仕事と共にコンペの応募、毎週の講義など。
下半期は週ごとに様々な仕事の〆日が、次から次へと過ぎ去っていきました。
来年はどのような年になるのかまだわかりません。
ですが、いただいた仕事には一生懸命に取り組む。
この姿勢だけは忘れずに一年を送ろうと心に決めています。
一年間、大勢の方々に大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
そして来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは皆さん、良いお年を…
安全祈願の御神酒の後作業へ。
しばらくして姿を見せたのがこの尺五寸×六寸もある大きな梁。
これだけでも相当イイ感じの存在感。
雰囲気をつくり出してくれます。
これからどんな風に変っていくのか楽しみです。
明治通りから見るとこんな感じ。これまたイイ感じ。
先日の記事で紹介しました問題を抱えたお部屋ですが、改修をして間もなく、入居者が決まったという嬉しい報告。
こういう知らせは本当に嬉しいです。
この仕事をやってて良かった、と心から思える瞬間です。
本日、このチケットを持ってイタリアへと旅に行って来ました。
京島の一丁目にある『LOVEGARDEN』は、改装を経て『L.G.Haus13』として夢のフライトをはじめました。
オープニングパーティーにご招待頂いたのですが、仕事のため残念ながら行けませんでした。
滑り込みで飛び乗った本日は、まつだゆきsanによるイタリアのお話。
スクリーンに映し出されるイタリアの風景や美味しそうな料理。
そして楽しいお話とミニアンティパスト9品+ONEドリンク。
集まっている方も、皮職人さん、写真家さん(お誕生日おめでとうございました!)、アーティスト…
とても楽しそうな方々ばかりでした。
今日も仕事のため泣く泣く中座させてもらいましたが、次の機会には皆さんとお話できればと思っています。
そしてこの彼女とも仲良くなりたいなぁ…
改修工事の現場にて。
和室の解体を行っていると、長押の奥にスーパーボールが挟まっていました。
現調の際、しばらく使われていない様子の室内は暗く、寂しく、そこに生活のイメージは残っていませんでした。
しかし、不意にこういうものが現れると、たちまち周りに暮らしのイメージが広がっていきます。
このスーパーボールは、なぜここに挟まったのか…
床に弾ませて遊んでいたら乗っかってしまい、どうにか取ろうとするけどあと少しで手が届かない…
兄弟で取り合いになり、お兄ちゃんに隠されてしまったのか…
食事中に遊んでいて、お父さんに取り上げられたのか…
そしてその家族はどうしてこの部屋を出て行くことになったのか…
テレビで見る回想シーンのように、いままで暗かった部屋に生活の面影と家族の声、臭いがカラフルに広がっていきます。
そう、確かにココにも人間の生活が広がっていたのです。
その事を忘れずに、これからここに暮らす人達の生活の場をしっかりと、大切につくりたい。
あらためてそう思わせてくれる出来事でした。
『洗面所にトイレが剥き出しで、そのおかげでなかなか入居者が決まらない…』
いつもお世話になっている不動産屋さんの相談を受け、なるべく軽いデザインのパーティション製作しました。
いつもお世話になっている不動産屋さんの相談を受け、なるべく軽いデザインのパーティション製作しました。
ポリカの“たわみ”が気になると指摘を受け、手直しを行い、その後OKをもらいました。
余計な部材はなるべく省き、シンプルに、軽いデザインに…
そんな事はよく考えるのですが、注意深くデザインしないと余計な作業、コスト、それに伴うデザインの崩れ。
色々な問題が出てきます。
今回の現場でも勉強させられることが沢山ありました。
一緒に知恵を絞っていただいた工務店の方、本当にありがとうございました。
この改修を行ったことで、少しでも早く入居者が決まってくれることを祈っています。
午前中、打合せのため千葉県にあるオーナー夫妻のお宅へ。
するとお庭はハーブ園になっていて、その傍らに立派な花をいくつも咲かせている植物が。
『この立派なお花は何ですか?』
と少しビックリしながら質問。
『あぁ、これは皇帝ダリア。
この時期には菊か、サザンカくらいしか咲かないから、この花が咲いてくれるととてもイイのよね。』
と奥様。
なるほど、名前に負けていない大きくて綺麗な花でした。
打合せの最中は朝摘みのレモングラスのハーブティーを飲みながら。
終わると手作りのケーキをご馳走になり、色々なお話を聞かせていただきました。
打合せの方もスムーズに進み、来週から本格的に工事に入ります。
午後のもう一つの打合せも、気に入った案を示していただき、そこからの広がり、そしてこれからの方向性が見えてきました。
忙しい一日でしたが、お天気もよく、なんとも清々しい一日でした。
先日、現調に行った現場にオリジナルで入れようと考えている吊戸の材料と部材の選定、設置の方法、納まりの検討に、かなりの手間をかけています。
面材のサンプルを取り寄せて比較、検討、見積依頼、折衝…
納まりを検討しながら吊材の選定、質疑、見積…
安全面、メンテナンス、コスト…
様々な角度から詰めていきます。
この吊戸は、その次の案件にも繋がっているので特に慎重に。
工務店の方にも様々な意見を出してもらい、本日ようやくまとまりました。
工事費にもOKが出たので一安心。
結局部材の一部は事務所近くのプレス工場にオーダーをかける事になり、明後日にも試作品があがってきます。
そのプレス工場は以前紹介した古着屋さんの実家でもあり、行きつけの美容室のお兄さんに紹介してもらい、お店でお話させてもらった繋がりで、今回の依頼となりました。
こんな繋がりはとても嬉しく、また心強く、これからも大切にしていきたいことです。
町工場の職人さんの試作品、どんな感じで上がってくるか、とても楽しみです。
面材のサンプルを取り寄せて比較、検討、見積依頼、折衝…
納まりを検討しながら吊材の選定、質疑、見積…
安全面、メンテナンス、コスト…
様々な角度から詰めていきます。
この吊戸は、その次の案件にも繋がっているので特に慎重に。
工務店の方にも様々な意見を出してもらい、本日ようやくまとまりました。
工事費にもOKが出たので一安心。
結局部材の一部は事務所近くのプレス工場にオーダーをかける事になり、明後日にも試作品があがってきます。
そのプレス工場は以前紹介した古着屋さんの実家でもあり、行きつけの美容室のお兄さんに紹介してもらい、お店でお話させてもらった繋がりで、今回の依頼となりました。
こんな繋がりはとても嬉しく、また心強く、これからも大切にしていきたいことです。
町工場の職人さんの試作品、どんな感じで上がってくるか、とても楽しみです。
9:05
朝から雨模様。
一緒に現調する方に「大丈夫ですか?」とお伺いの電話。
9:30
現調へ。
雨が上がる。
10:00
現調を終え、工務店の方と工法と材料について作戦会議。
風が生温かい…。
11:00
事務所に戻り、すぐに四つ木の材料屋さんへ。
駅を出るとまた雨模様。
12:15
打合せを終え材料屋を出ると今度はピーカン。
13:00
新宿駅構内の立ち食い蕎麦屋でラーメンセットを食べてから、金物の物色をしにハンズへ。
13:15
ハンズ6階のトイレに行くと、個室に分厚い札入れが。
店員さんに届けようと外に出ると、個室待ちの列に持ち主が並んでいました。
札入れを正面に持っていた私を見て、
「あ、財布。ありがとうございます。」
中身を確認してもらって無事に返却。
ちなみに中身は¥6,000程度。
15:30
事務所に戻り16:00からの打合せ確認。
16:05
近くの不動産屋さんにて打合せ。
諸事情から、この件に関しては少し長いスパンで考えたい、との事。
その後に予定していた仕事を前倒す方向で確認。
18:10
大学の同級生から電話。
念願の設計事務所に就職したものの、少し想像していた感じと違う。
人間関係の問題も出てきて、これからどうしようかと相談。
つたない言葉で元気付ける。
役に立ったかな…。
19:39
ある改修工事のオーナーさんから電話。
いくつか質問を受け、
「この案でお願いします。」
と、嬉しいお言葉。
ここ2ヶ月弱、現調・プランニング・作図・見積チェック・プレゼン・再考…、合い間合い間に打合せと会議。
そんな日々の繰り返しで、ブログの更新もなかなかできず。
今、23:28ですが明日になったら、少しゆったりと一つプランニングをはじめられそうです。
しかし来週からは現場も始まるので、さらに気を引き締めないとなりません。
そんな日々の中でもムサシには癒されます。
朝から雨模様。
一緒に現調する方に「大丈夫ですか?」とお伺いの電話。
9:30
現調へ。
雨が上がる。
10:00
現調を終え、工務店の方と工法と材料について作戦会議。
風が生温かい…。
11:00
事務所に戻り、すぐに四つ木の材料屋さんへ。
駅を出るとまた雨模様。
12:15
打合せを終え材料屋を出ると今度はピーカン。
13:00
新宿駅構内の立ち食い蕎麦屋でラーメンセットを食べてから、金物の物色をしにハンズへ。
13:15
ハンズ6階のトイレに行くと、個室に分厚い札入れが。
店員さんに届けようと外に出ると、個室待ちの列に持ち主が並んでいました。
札入れを正面に持っていた私を見て、
「あ、財布。ありがとうございます。」
中身を確認してもらって無事に返却。
ちなみに中身は¥6,000程度。
15:30
事務所に戻り16:00からの打合せ確認。
16:05
近くの不動産屋さんにて打合せ。
諸事情から、この件に関しては少し長いスパンで考えたい、との事。
その後に予定していた仕事を前倒す方向で確認。
18:10
大学の同級生から電話。
念願の設計事務所に就職したものの、少し想像していた感じと違う。
人間関係の問題も出てきて、これからどうしようかと相談。
つたない言葉で元気付ける。
役に立ったかな…。
19:39
ある改修工事のオーナーさんから電話。
いくつか質問を受け、
「この案でお願いします。」
と、嬉しいお言葉。
ここ2ヶ月弱、現調・プランニング・作図・見積チェック・プレゼン・再考…、合い間合い間に打合せと会議。
そんな日々の繰り返しで、ブログの更新もなかなかできず。
今、23:28ですが明日になったら、少しゆったりと一つプランニングをはじめられそうです。
しかし来週からは現場も始まるので、さらに気を引き締めないとなりません。
そんな日々の中でもムサシには癒されます。
そして第4回 京島文化まつり実行委員会の会合へ。
会場に入ると3~40人程の委員の手元にはすでにポスターが…。
反応を気にしつつ、空いていた一番前の席へ。
議題がポスターに及ぶと、
『一昨年、昨年、今年と斬新なポスターが出来上がりました。』
……
…と、間があり、そのまま次の議題に移りそうだったので、僭越ながらマイクを借りて説明をさせていただきました。
と言うのも、少しわかりにくい表現もあり、もちろん理事の方々には説明したのですが、直接委員の皆さんにご説明したいという思いがあったのです。
すると、
『なるほど…』
『あぁ、そういうことか…』
などの声。
「訂正して欲しい」
という声はあがらず、とりあえず安心。
最後に嬉しい拍手をいただくと、いつも元気のいい大工のおじさんが、
『もっとタワーを強調して欲しかった!!赤で書くとか!!!ガハハ!!!!』
聞けば、大変ご近所であったそのおじさんと帰路を歩き、
『冗談だからね』
タワーについては、建設中のこの時期を表現し、時節を思い起こせるデザインを考えていたのですが、やっぱり京島とタワーは少々離れていて、しかも住所も違う。
京島からはやっと頭が見えてきた程度…。
そんな事を考えているうちに「変わりゆく周囲の街並み」の一部となってしまいました。
自分が思いもよらないポイントを大変気に入って頂いたり、逆に「これはいける!」と提案した点がアッサリ却下されたり…。
”デザイン”は本当に難しいです…。
会場に入ると3~40人程の委員の手元にはすでにポスターが…。
反応を気にしつつ、空いていた一番前の席へ。
議題がポスターに及ぶと、
『一昨年、昨年、今年と斬新なポスターが出来上がりました。』
……
…と、間があり、そのまま次の議題に移りそうだったので、僭越ながらマイクを借りて説明をさせていただきました。
と言うのも、少しわかりにくい表現もあり、もちろん理事の方々には説明したのですが、直接委員の皆さんにご説明したいという思いがあったのです。
すると、
『なるほど…』
『あぁ、そういうことか…』
などの声。
「訂正して欲しい」
という声はあがらず、とりあえず安心。
最後に嬉しい拍手をいただくと、いつも元気のいい大工のおじさんが、
『もっとタワーを強調して欲しかった!!赤で書くとか!!!ガハハ!!!!』
聞けば、大変ご近所であったそのおじさんと帰路を歩き、
『冗談だからね』
タワーについては、建設中のこの時期を表現し、時節を思い起こせるデザインを考えていたのですが、やっぱり京島とタワーは少々離れていて、しかも住所も違う。
京島からはやっと頭が見えてきた程度…。
そんな事を考えているうちに「変わりゆく周囲の街並み」の一部となってしまいました。
自分が思いもよらないポイントを大変気に入って頂いたり、逆に「これはいける!」と提案した点がアッサリ却下されたり…。
”デザイン”は本当に難しいです…。
今日はリフォーム物件の現場調査へ行ってきました。
地元でお付き合いのある工務店の方と一緒に中へ入ると、想像していたよりずっと綺麗で驚きました。
オーナーさんの要望は、
『向こう10年15年、安心して貸せるようにしてほしい』
一通り調べてから昼食をとり、事務所に戻りました。
さてこれからどんな提案ができるか…。
最初のプレゼンは来週の頭です。
地元でお付き合いのある工務店の方と一緒に中へ入ると、想像していたよりずっと綺麗で驚きました。
オーナーさんの要望は、
『向こう10年15年、安心して貸せるようにしてほしい』
一通り調べてから昼食をとり、事務所に戻りました。
さてこれからどんな提案ができるか…。
最初のプレゼンは来週の頭です。
有明TFTホールで行われたアーキフューチャー2009に行ってきました。会場はかなりの混雑。
目的は原広司氏の講演、そして藤本壮介氏・和田智氏による対談、石上純也氏・平田晃久氏による対談の公聴です。
各建築家の方々の考えは興味深く、そして共通しているものがありました。
原氏の言葉を借りると、
『現象としてこういうことが起こっている。その時の建築としての形はどういうものになるか。』
つまり今起こっている事がどのように刻々と変わっていくのか。
それを捉えていく建築の形。
そういった建築を考えている。
ところで今回の5名の中で唯一建築家でない人が和田智氏。
前アウディAG/アウディデザインクリエイティブマネージャーである氏の言葉には、只ならぬ緊迫感がありました。
それまでの原氏、藤本氏の言葉を書きとめたノートは3ページ目に入っていましたが、和田氏の公演中、ペンが走ることはありませんでした。
今、この人の言葉を一言も聞き逃したくない、その姿から目をそらしたくない。
そんな思いが続いていました。
時間もかなりオーバーし、主催者側のカンペで講演は終了してしまいましたが、もっと聞いていたかった。
ノートには冒頭に書いた、
『Satoshi Wada』
の文字しか記されていませんが、その言葉の多くが心に残っています。
非常に感動した一時でした。
10月31~11月1日にかけて開催される『第19回 京島文化まつり』のポスターが完成し、先程、実行委員会の方へ納品致しました。
安心しきって路地に落書きをする少女、京島のまちに点在する雨水ポンプ、そこからイベントが飛び出し、奥には変わりゆく周囲の風景。
そんなイメージをレイアウトし、全体としてはフォントを中心にレトロな雰囲気を目指しました。
今回の催しに興味のない方であっても、これを見て、少しでもまつりの、あるいは京島のイメージを膨らませてもらえたら、最高です。
先日の図面採点会終了後、講師全員と生徒の方々と打ち上げへ。
色々な話が聞けて楽しかった。
…と共にもう少し生徒さん達とコミュニケーションを取れば良かったと反省。
名残惜しい中その場を中座させてもらい、所用のため帰宅。
仮眠をとってから夜中に宮城へ向けて出発しました。
色々な話が聞けて楽しかった。
…と共にもう少し生徒さん達とコミュニケーションを取れば良かったと反省。
名残惜しい中その場を中座させてもらい、所用のため帰宅。
仮眠をとってから夜中に宮城へ向けて出発しました。
最初に立ち寄ったお宅では水を極力与えない、いわゆる『永田農法』のトマトを庭先でつくっていました。
これが抜群に美味い。
今まで食べたトマトの中で一番美味しかったです。
栗の木も何本かあり、沢山頂いて帰りました。
その後立ち寄ったお寺での一枚。
彼岸花がセンス良く咲き並び、非常に綺麗な庭でした。
なんでも住職が一人で作庭したそうです。
宮城はせんだいメディアテークのオープン直後に訪れた以来でしたが、仙台よりもさらに北の山の中を訪れることができ、その時とはまた違った風景を見ることができました。